新木

スケアクロウの新木のネタバレレビュー・内容・結末

スケアクロウ(1973年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

真面目で感情の起伏が激しい男と場を和ませるのが上手な男の物語。

2人がお互いを助け合う様子がうまく描かれていた。酒場でケンカに陥りそうな場面でマックスが笑いに転化させるシーンは、彼の成長が見てとれてなんか僕も嬉しくなった。

誰にも心の拠り所というものは必要で。アルパチーノの唯一の拠り所である息子は元妻の嘘によって亡きものとされ、アルパチーノは崩壊していく。相棒とはいえ、そこに自分が立ち入ることができないマックスはどうしようもないもどかしさを感じたであろう。

物語では、2人の関係はこれ以上進展することはないが、マックスはアルパチーノの為に洗車の仕事を頑張っていくのだろうということが想起させられる終わり方が良かった。

アルパチーノがマックスの厚着をいじり、マックスがスケアクロウみたいだろうと言う。その何でもないやり取りが素敵である。
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