レネリー

哀しい気分でジョークのレネリーのレビュー・感想・評価

哀しい気分でジョーク(1985年製作の映画)
3.5
DVDにて鑑賞。

近年の邦画は余命モノを餌に興行収入狙いのしょうもない映画が多いが、今作は80年代における余命モノの傑作の一つ。
過程をも顧みなかった父が息子の脳腫瘍で余命宣告され不器用ながらも息子の為に…と今ではありがちな内容なんだが、ユニークな笑いと現実を違和感なくハイブリッドしている。
108分の中でこれでもかというほどの人間ドラマと親子の物語。

今作で映画界に飛び込んだビートたけしはお茶の間のアイドルであり、この映画の役柄でも人気タレント役だ。
大切な人の死でさえ仕事にし、
笑いを届けるために心は泣いているが笑っている。
お笑い芸人の皮肉を描いていたりと、現実味がある。
楽しい作品だが、哀しい作品だ…。
レネリー

レネリー