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青い青い海のkossのレビュー・感想・評価

青い青い海(1935年製作の映画)
4.0
現代の日本語なら「カワイイ・ムービー」、「キュン・ムービー」とでも分類できる、清らかなボーイズ・ファンタジー。船乗りの二人がボーダーのバスクシャツで島に流れ着く冒頭から、カワイさがあふれる。物語は二人が恋する女との三角関係と島の人々との交流という分かりやすさ。そこに、波、水平線、朝日、夕日、砂浜の美しいカスピ海があり。立ち上がる帆、漁業、揺れる船内という人と海の関係がある。海で歌う女、花束を持ち交互に告白する男二人、弾け飛ぶ真珠のシーンにキュンとなる。二人の告白を断る女の理由が航海中の男を待つことであるのも、ボーイズの理想形である。
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