いち麦

遙かなる帰郷のいち麦のレビュー・感想・評価

遙かなる帰郷(1997年製作の映画)
3.0
ユダヤ系イタリア人青年プリーモが、ソ連軍によって解放されたアウシュビッツから故郷イタリアのトリノの自宅へ帰るまで。ソ連兵が闊歩し混乱を極める東欧各地を巡り紆余曲折の道のりは、安穏ならぬロードムービー。なかなか辿り着けない。やはりソ連軍は横暴。でも一人で剣を振り回しながらフレッド・アステアを踊っていたあのソ連兵士は勝利の喜びを漲らせてか、ちょっと滑稽で印象的だった。
ただ、ナチスのユダヤ人虐殺は終戦当時、庶民にはまだ広く知れわたっていなかったのでプリーモの告白に対する人々のリアクションなど、今見ると所々に嘘っぽく見えてしまう場面があった。
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