いの

愛しのタチアナのいののレビュー・感想・評価

愛しのタチアナ(1994年製作の映画)
3.7
もしもマッティ・ペロンパーさんが教室の廊下のいちばん端っこに立ってお酒呑んでたとして、そしてわたしがもう片方の廊下の端っこにいたとしても、決して見逃さない体質になったと思います。その廊下の一番端っこから、もう片方の端っこに向けて猛ダッシュして飛びつきたい気持ちを抑えることができません(でもマッティさんの肩にカティ・オウティネンさんが頭を寄せてる姿を目撃してしまったら、回れ右してぐやぢいけど撤退します💧)

ということはさておき、

とにかく観ながらずっとニヤニヤしてました。どことなくジョン・トラヴォルタに似ているマト・ヴァルトネンさんは、マッティ・ペロンパーさんと一緒に、カウリスマキ版『パルプ・フィクション』を演ればいいのに、と思ったらその妄想をとめることができなくなりました(なんと、パルプ・フィクションと今作とは制作年が同じ、1994年でした)


仕立屋の恋、もとい、修理屋の恋。饒舌だったのがやがて無口になり、モテた経験など皆無のような男性ふたりが可笑しくて。女性ふたりにみせる不器用な優しさ。観ながらなんだか切ねくなってきました。あと、カウリスマキ映画に船、というのは定番なのでしょうか。船が出立するのは視界が開けて気持ちいいです。そのあとも可笑しいし



自分用メモ
*ここのところミシンが登場する映画を何作か観ている(『荒野の無頼漢』『大いなる自由』『愛しのタチアナ』)


*コーヒーミル
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