YasuhitoArai

推手のYasuhitoAraiのレビュー・感想・評価

推手(1991年製作の映画)
4.2
アン・リー初監督作品。
太極拳の老師の朱は、ニューヨークでコンピューター技師として生計をたてている息子の元に住んで1ヶ月経つが、アメリカ人の息子の嫁と話が通じず、関係も上手くいかず・・・という話。
父親三部作の一作目。

中国人がアメリカで生きることのギャップ、中国人としてのアイデンティティー、異文化通しの分かち合い、自立した子どもと年老いた親の関係等扱っている。考えさせる内容ながら、ところどころに差し込まれたコメディテイストで楽しく見れた。中国人についての映画でありながら、アメリカ映画的なテイストもある。

役者陣が総じていい。特に朱役のラン・シャンの演技が素晴らしい。孫役をアン・リー自身の息子が演じているけど可愛らしかった。

アン・リーの中国語表記が「李 安」で、そのまんまなのが面白い。
YasuhitoArai

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