とびん

アキラ AKIRAのとびんのネタバレレビュー・内容・結末

アキラ AKIRA(1988年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

第三次世界大戦から30年後の東京。「ネオ東京」として土地開発が進んでいるそこは、ゲリラ兵と政府軍の対立によって、崩壊の一途を辿っていた。そんな戦場にも近い地に住んでいる暴走族の主人公の友人が敵チームとの抗争中に、超能力を持っている政府側の子どもに接触し、超能力に目覚めてしまう。ケリをつけるため、彼を追っていくうちに、政府が目論んでいた超能力の実験計画に主人公が巻き込まれる話。
なげぇ! あらすじをまとめるだけでこの量。
面白かった! 未来すぎず、昔すぎず、ちょうどいい塩梅。ノリは昭和っぽいけど、それもいい味を出している。
AKIRAがどんな人物なのか、わからないけどみんなAKIRAに動かされているという皮肉は見事。
『桐島、部活やめるってよ』もこういった作りになっているが、当作はAKIRAが出てくるところがいい。
これはアフレコではなく、プレレコらしい。それもいい味を出しており、キャラが本当に話しているみたい。
大きい組織の大きい出来事に、小さな主人公が割り込むのってかなり難しいんだけど、この作品はうまく主人公が入ってきていた。主人公の個人的な理由が、その大きな出来事に感化されて、個人的な理由だけでなくなるという展開は、ほとんどの映画の流れ。
でも、この映画は常に鉄雄とケリをつけるという個人的な感情で、金田が突き動かされてる。そこに暴走族の個性がうまくハマっていた。
最後は、どういう意味なんだろう?
自分は、4人で宇宙のような空間に飛ばされ、そこで鉄雄が第2の「AKIRA」として誕生したと解釈したんだが……。
原作を見ないとわからんのかなぁ?
他の人の感想が聞きたくなる映画だった。
とびん

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