しゃにむ

そんな彼なら捨てちゃえば?のしゃにむのレビュー・感想・評価

3.3
「前髪は自分で切らないこと」

出会って出会って…はっけよーい(売れ)残った!(売れ)残った!(売れ)残った!

む、虚しいッ(つД`)
売れ残り界で「シーラカンス」的生ける伝説的な地位を確立しつつある自分が結婚に焦る女性を笑えるわけがありませんヨ…

この世に生を受け地上で初めて「だっふんだ」と愛らしい鳴き声を上げてかれこれ20年と1年と8ヶ月あまり…恋人はおろか異性の友達も不在の人生の積み重ねた異性への認識はアントマンの身長よりも遥かに低い事情もありこの作品はかなり新鮮でした(゚o゚;;

神の悪戯の所産たる天性の悲しき低スペックとその他諸事情により異性に対して優位に立ったことは皆無なため恋愛遊戯において女性が圧倒的に「選ぶ」立場にあるものと確信、いや、信仰に近いものがあります。「持たざる者」及び「モテざる者」は「選択者」たる女性に選ばれないかと宝くじ的な一喜一憂のスリリングな日々を強いられるものだと思っています(我ながら酷い偏見…ですか?)

ですが今作では立場が逆転してます。女性の方が「イタイ」です。なんだか思春期真っ盛りの男子並みにイタイ感じ。デートの後に男から電話が来ないのが一大事だとイケてない仲間内で作戦会議を開いたり、何ともいかがわしい恋愛成功法則を編み出したり、男のつれない言動を超ポジティブに解釈して話がややこしくなったり…アタタ…イタイ。そして面白いです。何だか親近感を覚えました。本当に女性ってこうなんですか?(゚∀゚)

あらすじ↓
独身、既婚者、同棲などのタイプでそれぞれ幸せになる方法を模索する。

「男のムカつく言動は好意の裏返し」
→こいつは 小・中学生のくらいまでなら通用するセオリーかもしれませんね。好きな子に乱暴しちゃうやつですか。大人になってやったらそれはDVか嫌がらせですよ(小声)

「結婚は自信のないやつがすること」
→ ベン・アフレックが同棲して7年経って結婚の意思のない男を演じます。彼女はそろそろ結婚したいと思っているので煮え切らない態度にイライラしているようです。結婚しなくても幸せと言っちゃあ幸せ。だけど年齢も年齢なわけで…このカップルの行く先に衝突は避けられそうにありません。あーでも男の気持ちはなんとなくわかりそうです。結婚は重い決断ですからねぇ…気楽な関係であり続けたい気持ちもわかります。あ…そんな関係になったことないんですけどね(涙目)

「愛してるから結婚した」
→ブラッドリークーパーが既婚者を演じるのを発見して早速胸を撃ち抜かれました。レジで順番待ちしていた爆乳エロちゃんねーのスカヨハに順番を譲って好い仲に。既婚者だからダメだヨと理性で下心を押さえつけますが盛り上がるナニは正直でしたネ。愛してるから奥さんと結婚したって言っておきながらあんまり幸せそうでもありません。長年付き合った責任感…使命感…愛情…なのかはたまたそんな愛情とは無縁な理由なのか…結婚に踏み出す理由は何なんでしょう。うーむ…独り身の自分にはよく分かりません(・_・;

「手酷い失敗しても本当の愛を見つけるわ!」
→今作で特にジジ(猫じゃないです)という空振りメーカーに嫌に共感出来ました。本命の男のデートの後に向こうから電話がなくてイライラ、友だちに相談して長い原稿用紙に留守電に入れるメッセージをしたためたり、電話がないから男の行きつけのバーにわざわざ張り込みにいったり、普通に付き合って結婚した友だちはみな例外なんだと都合のいいわけのわからん法則を打ち立てたり、テレビドラマを間に受けて「彼は私に夢中!」と景気のいい早とちり(もはや自己暗示)したり、なかなかイタイ言動が豊富なわけですがとにかくパワフルかつポジティブな女性です。痛々しいけど、すがすがしいくらい真っ直ぐであり続ける好感が持てるキャラです。こうグイグイと来られたらぼくなら落ちますね。誰もグイグイ来ないから落ちません(*´∀`*)

とにかく前に進む意思が大切らしいです。背中を向け前に進む器用な前進方法を採用している自分は考えを改めねばなりません。横向きに蟹のように進みます。間違いなく異性どころか同性も逃げていきますね。こんな蟹でよければ勇気のある方もらってください。いいダシが取れるかもしれませんカニ。
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