ぜにげば

名探偵コナン 戦慄の楽譜(フルスコア)のぜにげばのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 今作は金ローなどで過去に見たことがあった。金ローで見たときかなり楽しんだ記憶があって、その時の感覚のまま今回も楽しめた。

 コナンに絶対音感があるという、音痴なのに信じられない設定が盛り込まれるが、ちゃんと公衆電話のシーンは音外してるし、犯人の犯行は「絶対音感はあるけど聴覚が衰えていた」ということに無自覚ゆえのもので「絶対音感があるからといって万能じゃない」ってのは一貫してたと思う。まあ新一はめっちゃバイオリン上手くて相変わらず才能マンだし、譜和さんも衰えただけで元々はプロフェッショナルだから凄いのは大前提だけど。

 秋庭怜子とコナンのコンビがかなり良くて、ツンケンしてるけど優しい感じは灰原っぽさがある。途中から互いに信頼し合ってる感じが凄く良い。多分程よくコナン/新一がからかわれるのがいいんだな。最近はもっぱら灰原推しだから、蘭との掛け合いは少ない方が好みかもしれない。灰原の「相棒として」ってセリフは少し切ないけど、でもその「相棒感」を求めてるんだなと思う。今作は灰原と秋庭怜子両方相棒してたから最高だった。

 何より爆発がクライマックスなのが良い。「爆発を食い止める」という展開が見れればとりあえず面白い。灰原のリコーダーの伏線からの狙撃も良いアクセントだったし満足。まあリコーダーの持ち主が光彦だったら関節キスにドギマギするところが見れて面白かったかもしれないけど、中盤の笑顔満点笛吹き元太とトレードオフですな。

 ちょっとした不満としては公衆電話のシーンでなぜか増強シューズを使わなかったこと。コントロールに文句は無いけど、小一であの飛距離を出せるとは思えない。他に使う場面もなかったし、使ってよかったと思うけどなぁ。

 意外と評価低いのかもしれないけど、劇場で見たら音楽的にも凄かったと思うし評価はかなり高い。
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    ・自己紹介 20代男。回顧録だったり備忘録だったりします。よろしくお願いします。 ・信条 作品とは、作者が心血を注いで表現した子供である。即ち、「作品の否定は良くても作者の人格否定はダメ」は綺麗事…

    ・自己紹介 20代男。回顧録だったり備忘録だったりします。よろしくお願いします。 ・信条 作品とは、作者が心血を注いで表現した子供である。即ち、「作品の否定は良くても作者の人格否定はダメ」は綺麗事。期せずとも伴ってしまうもの。自分も人格否定される覚悟で批評すべき。  作者達の不祥事等に関しては切り離して考えるのが理想だが、あくまでも理想。僕は苦手。 ・ベストムービー欄 その年に見た映画のトップ10…だったけど、年末にランクインした作品はすぐ消すことになるから、直近1年内に見た作品トップ10に変更するかもしれない。それか気まぐれでジャンル毎のランキングにするか…迷走中。 ・その年1位の映画/ドラマ/アニメ 2022年→『ドクストMOM』/『デアデビル3』/『サイバーパンクER』 2023→『スパイダーバース2』/『ガンニバル』/『めざせポケモンマスター』 2024→『ゴジ×コン』/『地面師たち』/『ダンダダン』 ・スコアの指標 大まかに7段階に区分 1.0/1.1~2.0/2.1~2.9/3.0/3.1~3.9/4.0~4.9/5.0 「3.0」が実質±0。