Yukiko

プライドと偏見のYukikoのレビュー・感想・評価

プライドと偏見(2005年製作の映画)
3.9
2018年2月13日
『プライドと偏見』 2005年イギリス制作
監督、ジョー・ライト。
他に『アンナ・カレーニナ』『路上のソリスト』
『つぐない』の監督作品がある。

原作はジェーン・オースティンの小説『高慢と偏見』
(Pride and Prejudice)。
18世紀のイギリス、女性が自立できる職業は殆どない。
女性に相続権はなく、財産の大部分は長子が継ぎ、それ以外の
男子、女子にはごく一部が相続財産や持参金として分け
与えられた。
父親が死んだら息子の長男が土地や建物を相続、息子が
いない場合、親戚の男性が相続する。
そうなると娘達は家を出ていかなければならず、路頭に迷う。
故に、父親の生存中に娘に良い結婚相手を見つける事が必須。
結婚できなければ生涯、一族の居候の独身女性として過ごさ
なければならない。

階級の問題もある。
その当時のイギリスの上流階級は、大きく分けて
貴族院に議席を持ち爵位を持つ貴族と
それ以外の大地主階級(ジェントリ)に分けられる。
ジェントリ階級の中でも血統、親族の質、財産により
格の上下があった。
ジェントリは生活の為に労働をしないことを誇りとしており、
職業を持つ中流階級は資産が多くても低く見られていた。
このため、相続財産の少ない男子は軍人、牧師、役人
などになった。
ダーシーはジェントリ階級。大地主。
爵位こそないが伯爵家と姻戚関係があり年収1万ポンドの
財産が有る。
名家ではないが富裕な親戚が多い年収5000ポンドの財産を
持つビングリー家。
普通のジェントリだが、中流階級の親族を持ち年収2000
ポンドのベネット家という設定とのこと。
(以上、Wikipediaから)
これらの背景を元に、この映画を観る。

18世紀末のイギリスの田舎町。
ベネット家の子どもは五人姉妹、長女ジェーンは美人。
次女エリザベス(キーラ・ナイトレイ)は賢い。
ある日の舞踏会、近所に越してきた独身の富豪ビングリーは
ジェーンを見初める。
しかし、ビングリーの友人ダーシー(マシュー・マクファ
ディン)はベネット家の娘達を見下し、ビングリーと
ジェーンの仲を裂く。
そして、エリザベスのことを高慢な態度と言葉で侮辱する。
その言葉を聞いたエリザベスは、ダーシーへの強い反感と
嫌悪感を募らせる。


ダーシーは親戚や知人の家を幾日も泊まりながら旅を
しているのね。
ダーシーの高慢や傲慢な態度はなくなり、代わりに
エリザベスへの熱烈な愛が燃える♡
誤解を解こうとするダーシーの誠実な姿勢に、次第に
偏見をなくすエリザベス、と同時にダーシーへの愛が
見え隠れ…そして愛するようになる。

映画の主人公に気持ちを添わせて、熱心に観るほどに
ハッピーエンドを期待する。
しかし、映画の中にのめり込めず、なんか冷静に観る
映画程、別れろー、くっつくな――!と高慢で
傲慢な考えになり、偏見を持って映画を観ている事に
気付く。
この映画は、さて…どうでしょう?

エリザベスが眠れなくて早朝の草原を歩いている時に、
ダーシーも眠れなくて、偶然に二人は出会う。
叔母の失礼を詫び、その後にエリザベスの気持ちを聞く
・・・・場面は、胸キュンキュンものですね(^^♪
この映画の魅せ場!! 3度も見直したよ♡
Yukiko

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