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狩人の夜の655321のレビュー・感想・評価

狩人の夜(1955年製作の映画)
3.4
『ドゥ・ザ・ライト・シング』の「LOVE」と「HATE」のメリケンサックはこの映画から来てたのか!

右手にLOVE、左手にHATEの刺青を入れる男。
ハリーは全能の神と自分だけを信じている。
彼は手を組んでいつも ある話をする。
「両方の指はいつも張り合っている。
 憎しみは愛を倒そうとする。
 しかしいずれ愛が憎しみを倒す」と。
聴衆は「素晴らしいお話!」と感心する。
彼はサイコキラーなのだけど。

素晴らしいお話だ。
でも人は組んだ指を時々解けなくなってしまう。
LOVEを愛すハズだったのにHATEを憎んでしまう。
『ドゥ・ザ・ライト・シング』、そして特に今の社会情勢はそうなっているんじゃないかな。
「同じ穴のムジナ」なんて言葉で簡単に表現するのは憚られるほど複雑な思いが絡み合っているのは分かる。
でも、、、上手く言えないけど、HATEを憎むってのはよくない。
それはLOVEじゃない。

人は皆、信じたいものを信じる。
だからLOVEとHATEの見分けがつかなくなってしまうのだろう。

“よい木が悪い実を結ばぬように
 腐った木はよい実を結ばない
  ゆえに実で木のよしあしが分かる”
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