レオピン

首都消失のレオピンのレビュー・感想・評価

首都消失(1987年製作の映画)
2.5
小松左京原作のSF映画。原作は面白いんだろうな、きっとw 竜頭蛇尾という言葉がぴったりの作品。
首都圏が半径30kmの球体にすっぽり覆われて一切の通信が遮断されてしまった。この国難の事態になぜか一民間企業が主体となって対策にあたるという違和感。途中、在日米軍と協力して偵察飛行に向かう場面があったが自衛隊はなにやってんだ。以降、米軍はソ連との冷戦もあるためあくまでも自国の国益を目指して日本に対しては非協力的、むしろ敵対的な方向へと進むというところはリアルだったが。。

役者もSFXも今から見たらショボすぎるがどうも脚本が弱い。前半部で、渡瀬とカミさん、名取と山下の関係をもうちょっとしっかりと見せてくれたら。唯一、財津一郎の報道プロデューサーだけは迫力満点でキャラが立っていたが、あとはみんな記号的な存在ばかりで感情移入が出来ない。災害パニックものの定石どうり原因となっている事象の解決に向かって突き進んでいるようでも一々説得力が弱い。今時の観客はこれでは満足しまへんわな。


関連作:「物体0(オー)」「アメリカの壁」「こちら日本・・・」
音楽:モーリス・ジャール
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