レオピン

ダイ・ハード2のレオピンのレビュー・感想・評価

ダイ・ハード2(1990年製作の映画)
3.9
閉鎖された近代的ビルから一転、今度は大雪に見舞われたダレス国際空港が舞台。『大空港』からジョージ・ケネディ成分にウィルスを多めに足してじっくり煮込んでみたよ。

結局どこにいてもダクトの中をはいずり回る目になるのがお約束。

前作では黒人のステレオタイプについて考えてみたが、今回も序盤は黒人にはサブ的な役しか与えられずふーんと思って観ていたら何やら骨のある男が登場した。前作同様に事件は現場で起きているんだとばかりに、無能な人間の尻を蹴っ飛ばす。

この役人根性の男をつまみだせ!

対テロ部隊の指揮官グラント少佐 だが結局肌の色に関係なくクズはクズ。お前とは友だちになれたのに… 友だちなら間に合ってるんでね🙋

ロレンゾ署長は敵に内通している奴だとばかり思っていましたが、最後いいヤツでした。
このデニス・フランツのキャラは現実でもよく目にする。ルール至上主義で部外者を敵視。でも筋を通せば案外話は分かってくれる。アルのように友だちになれるかと聞かれたら微妙だが

燃料切れというタイムリミット。上空で待機している数百を超す人間を乗せた旅客機たち。見せしめのために一機をダマして地上に激突させるシーンには思わず目を伏せたくなる。これがテロリストのやり方か。

911発生時に盛んに言われていた、まるで映画のようなといった既視感。そのまるでがこの作品につまっている。今年の年明けに起きた羽田の事故だって想起させる。予言的フィルム。。

既にフィクションの世界では、管制そのものをジャックする、もしくはハックするというところまで来ていたのに現実には昔ながらのアナログな手段で起きたことにも人々は驚いた。


再登板のウィリアム・アザートン 彼の記者魂は見上げたものでは
ボニー・ベデリアの妻は肝心のときにポケベル鳴らすとかいらんことしかやっていない
アルはチラリとだけ出演。90年というとアメリカでもFAXが目新しかった頃なのか~

(今回の最高得点)
ダクトから現れたマクレーンが銃弾を浴びせるところ カックイイ~
クタビれたおっさんが一人で奮闘する姿に共感しかない。
最後はお決まりのキスで(強引に) メリークリスマス!

⇒FCソフト「ガンデック」(サミー)のジャケットがもろダイハード
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