レオピン

ダイ・ハードのレオピンのレビュー・感想・評価

ダイ・ハード(1988年製作の映画)
3.8
裸足のおっさんメモリーズ

当時洋画でアクションといえば、シュワ、スタ、ジャッキーといった筋肉超人ばかりだった頃。子供らには人気者だったけど、淀川さんを除いた大人からすりゃもういいわって感じだっただろう。そこへ来て等身大の普通の男。ボヤキ多めの世界一ツイテナイ男、観客たちと同じ目線が新鮮だった。

別居中の非番の刑事 孤立無縁の戦い。お話の設定がごくシンプルだからずっと面白い。加えて対戦ゲームのような面白さもある。当時だとFCソフト「スパイアンドスパイ」とかさ。

ハイテクビルのかくれんぼ、とはいえハイテクらしいところは入口くらい。ヤン・デ・ボンが撮ったこの時のエレベーターアクションがのちの『スピード』にも活かされたんだろうか。


アラン・リックマン 元日ハム小笠原選手似
ウィリアム・アザートンは小役人とかクズ男とかやらせたらピカイチ
ボニー・ベデリアはマコーレー・カルキンの叔母だと!


少し黒人のステレオタイプ描写が気になった。運転手のアーガイル、そしてテロリストグループのIT担当テオ、FBIのリトルジョンソン。勝手によい子悪い子普通の子と名付けたが、アルだけが血の通った人間を感じさせる。彼の過去なんて今回見て初めて知った。
修羅場を抜けた後で一度も顔を合わせたことのない相手との劇的な対面。まさに「士は己を知る者のために死す」。魂でつながっていた二人の絆が感動的。
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