YasuhitoArai

処刑の丘のYasuhitoAraiのレビュー・感想・評価

処刑の丘(1976年製作の映画)
4.0
ラリーサ・シェピチコ監督作品。
ベルリン国際映画祭金熊賞授賞作品。
第二次世界大戦中、ナチスドイツ占領下のベラルーシ。パルチザンの内、リューバクとソトニコフは食料確保の為村へと向かう。途中ナチスドイツの襲撃に遇うが・・・という話。

ほとんどがクローズアップ。カメラがぴったり人物にくっつき、人物の顔、人物から観た主観ショットを映す。前半は特にドキュメンタリーみたいな感じ。オープニングクレジットの後ろ側で、白い雪山の中、パルチザンたちが銃撃しているのが良かった。

人物達の顔つきもいい。予審判事の尋問のシーンが、役者の真に迫る演技といい、緊張感といい素晴らしい。
そして処刑の丘へと向かっていく黒い兵服に身を包んだ一団が画になっていた。

この監督と『炎628』のエレム・クリモフが夫婦ということがすごい。
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