緋里阿純

ターミネーター4の緋里阿純のレビュー・感想・評価

ターミネーター4(2009年製作の映画)
3.5
過去鑑賞。公開当時劇場にて。

これまでシリーズの顔役だったアーノルド・シュワルツェネッガーは登場せず(但し、CG処理による1作目の姿でのサプライズはあり)、「審判の日」より後、荒廃した世界でクリスチャン・ベール演じるジョン・コナーの活躍が描かれる新シリーズの第1作目!…になるはずだった作品。

しかし、やはり顔役であるシュワちゃん無しでは無理があったのか、興行的不振によって今作で打ち切りに。
また、公開当時、世界的な大ヒットにより続編も今作の直近に控えていた『トランスフォーマー』を意識してか、あちらの敵役であるディセプティコンを彷彿とさせるメカがチラホラ登場しており、そういった露骨な要素も本国で受け入れられなかった様子。

スカイネットとの更なる戦闘の激化を予感させるラストだっただけに、このシリーズがどういう結末を辿る予定だったのかは非常に気にはなるし、割と面白い方ではあったと思う。
とはいえ、「1」や「2」の神懸り的な面白さには遠く及ばないのは確かであるし、打ち切りも致し方なしではある。

ライムスターの宇多丸さんが、ラジオで『ターミネーター』シリーズを評論する際毎回口にする(だったはず)事なのだが、「そもそも、このシリーズはシリーズ化に適していない」という事も、今作以降も度々新シリーズ化を図っては失敗続きである事からも頷ける。
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