A.ズラウスキー監督の長編デビュー作。
父親の実体験を元に書かれた脚本。
第二次大戦下のポーランド。
療養中に住んでいた屋敷で、ナチスの襲撃を受け母と妻、幼い息子を殺されたミハウ。街へ戻り抵抗運動に参加する。
逃走中に偶然出会った女性が妻とそっくりだった・・・
ゲシュタポはとにかく恐ろしく、カメラはずっと揺れ、妄想と現実の狭間で時系列も入り乱れ観念的な映像が連発。
とどめはシラミに血を吸わす、シラミをちぎるなどの生と死の表現。
出産シーンもそうだけど、グロテスク。
お父さんが狂うところ、火事が心配。笑
蠢くシラミをバックに謎のロックテイスト音楽のラストはかっこいい。
全体的に宗教色が強く意味不明な作品。
音楽も映像も狂気も、全部ここに「ポゼッション」のベースがあると思った。