ドント

多羅尾伴内のドントのレビュー・感想・評価

多羅尾伴内(1978年製作の映画)
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1978年。ホームランを打った直後の野球選手が毒針を撃たれて急死、直後財界の大物の元に「チロヌプ(チロンヌプ)カムイ」を名乗る脅迫状が届き、名探偵多羅尾伴内が捜査に乗り出す。
都会的センスに人のド怨念が絡むギャップの中でヒーロー多羅尾が活躍(暗躍)する筋書きを、鈴木則文監督がバリバリやっていく。特に前半が説明過多で鈴木則文にしては104分がかなり長く感じるものの、後に従いアキラ七変化はもちろん八代亜紀とキャッツ♥アイ(泥棒じゃなくアイドル2人組)が歌い踊り、財津一郎が「ヒッジョーに」を連発、アイドルが真ッ二つになり(残忍)、人形ながら大人と子供が轢殺され(無惨)、美女のドタマに斧が刺さる(極悪)などしていく。
以上のタガの外れすぎたサービス精神の加速からラスト15分の多羅尾伴内の絵解きfeat'曲芸アクションwith水戸黄門的大団円を見せられてしまうと満足しちゃうのだから、うーんこの終わりよければすべてよし感。ただ完全に狂った続編『鬼面村の惨劇』を先に観たのは間違いだったなぁ~。
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