Kamiyo

フットルースのKamiyoのレビュー・感想・評価

フットルース(1984年製作の映画)
3.5
1984年「フットルース」監督 ハーバート・ロス

先日NHKBSにて映画音楽の番組にて 平野綾が歌う
ボニー・タイラーの「Holding Out for a Hero」”聴き
懐かしさで80年代のダンスムービー”フットルース”を観て
レビューさせていただきます
今見るとオジサン特有の「時代は変わったもんだ」という感じですが、
このノリがオジサン世代のノスタルジーなんだ!
軽快でノリノリのケニー・ロギンスのテーマ曲、全米№1の
大ヒット曲「フットルース」に合わせて
様々なステップを踏む足元の映像が実に楽しい。
足の動きでこれほどのバリエーションがあることに驚かされる。

ケビン・ベーコンもかっこいいなぁ。
『激流』『告発』『ミスティック・リバー』などでの
演技が評価され、今や個性派俳優として知られる。
がむしゃらにダンスする、テンション上がります。
またセックス・アンド・ザ・シティなどで有名な
若い時のサラジェシカパーカーがいたッ!可愛い。。。
これには驚きました

ロックやダンスが禁止されている保守的なユタ州の田舎町ボーモントにシカゴから田舎町に引っ越してきた高校生レン(ケヴィン・ベーコン)と教会のダンス反対のムーア牧師(ジョン・リスゴー)の娘エリエル(ロリ・シンガー)との恋やライバルと争いを経て、周囲の大人からダンス解禁を勝ち取るまでの過程を描いた青春映画である。

ムーア牧師の娘・エリエルは、父親の前ではおとなしいが、
裏では結構遊んでいる。車や列車を使った危険な遊びに
興じているのは何の刺激も無い田舎町で、死の恐怖を
味わうことによって生きている実感を得ているかのようだ。

チキンレースのところが好きです。
レンに見向きもしなかったエリエルが興味を示すようになるのは、
エリエルのボーイフレンド チャック(ジム・ヤングス) と
レンのチキンレースからだが、このレースが何とも田舎臭くて笑える。トラクターを使っているのでスピード感に乏しく正直あまり迫力はない。
むしろ冒頭のエリエルの自動車またぎの方が、スリリングであった。

このチキンレースのバックに流れるのが「ヒーロー」。
日本では、テレビドラマ『スクールウォーズ』の主題歌として
麻倉未稀がカバー、葛城ユキも歌っていた。
作品の中で流れる曲のほとんどが80年代を代表する
ヒットソングばっかり。
「アイムフリー」「ヒーロー」「ネヴァー」「パラダイス」…
現在の若い人でも「あ、コレ知ってる!」って曲のオンパレード。

ムーア牧師の反発を見せるようになった娘エリエルと、
心が通じ合わないことの悩みは、牧師であっても普通の親と同じだ。
価値観に埋め難い隔たりが出来てしまったことが感じられる。
傍で言葉をかける名女優ダイアン・ウィースト扮する牧師の妻の
人柄が魅力的で、若者を上から押さえつけようとする夫とは対照的に
若者の行動や考え方に一定の理解を示すのだ。
Kamiyo

Kamiyo