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釣りバカ日誌9のhoteltokyoのレビュー・感想・評価

釣りバカ日誌9(1997年製作の映画)
4.5
西田敏行演じる出世よりも釣りを優先するサラリーマン浜ちゃんと、三國連太郎演じるその企業の取締役代表鈴木社長ことスーさんによるドタバタコメディ。ある日、人事部部長が定年を迎え、空いた席に浜ちゃんの同僚で生真面目な小林稔侍演じる馬場が就任する。馬場は自由奔放な浜ちゃんに振り回されながらも離婚を得て一人息子と向き合う日々を送る・・的な物語。

一見、強面な馬場だったが家では引きこもりがちな一人息子を心配しながらも、新たな人事部長という役職に責任を感じる毎日。そこで同期入社した浜ちゃんが一緒に外回りをするのだが、お得意先で振る舞われるお菓子やお茶などまったく遠慮しない空気に戦慄する馬場だったが、受付や秘書、さらには責任者に至るまで、ゆる〜い釣り話から大歓迎されてしまう浜ちゃんに面を食らう。

逆に一人息子を持ちながらも、風吹ジュン演じるスナックの美人ママに惚れている馬場を心配し、どうにか幸せになってほしいとあの手この手で器用にサポートする浜ちゃん。部長という役職に付きながら、スーさん(会長)からの期待の大きさに幅広い管理を任されているはずの馬場であったが、実は逆に万年平社員の浜ちゃんに仕事以上にサポートされていることをに気付く馬場であった。だけどそこに浜ちゃんから「恩を着せている」という気持ちもなく、むしろ自然体の優しさがとても身にしみる、これぞ釣りバカ日誌の神回!!

サラリーマンが仕事帰りに一人スナックに立ち寄るという風習は、サラリーマンであればぜひとも嗜んでおきたいお酒の楽しみ方である。ちなみにスーさんの愛犬がしれっと初登場する回でもある。
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