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河のmajiziのレビュー・感想・評価

(1997年製作の映画)
3.5
ツァイ・ミンリャン監督、3作目。

とてもグロテスクな作品でした。

3人家族それぞれの孤独を映します。

相変わらずパッとしないシャオカンは今回は無職。

なぜか首が曲がって痛くなる奇病にかかり、あちこち病院へ行ったり鍼やマッサージ、整体も試しますが治りません。

両親もあれこれ動いてくれますが、台北から離れた怪しい祈祷師を訪ねることに。

まず、このストーリーからしてなんやねん!って感じで笑えます。

家族は空中分解している状態です。

父はゲイサウナで男漁り
母はAVの違法販売をする男と不倫

家は雨漏りでびしゃびしゃ…

彼らの出口の見えない行く末やいかに?
なんですが、全然解決するわけでもなく。

見たくない部分を過激に、且つブラックユーモアに描写されています。

ラストのシャオカンの選択に、ホッとするやら、でもそれすらも選択出来ないのかなという閉塞感が鮮烈でした。
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