ツァイ・ミンリャン監督、3作目。
とてもグロテスクな作品でした。
3人家族それぞれの孤独を映します。
相変わらずパッとしないシャオカンは今回は無職。
なぜか首が曲がって痛くなる奇病にかかり、あちこち病院へ行ったり鍼やマッサージ、整体も試しますが治りません。
両親もあれこれ動いてくれますが、台北から離れた怪しい祈祷師を訪ねることに。
まず、このストーリーからしてなんやねん!って感じで笑えます。
家族は空中分解している状態です。
父はゲイサウナで男漁り
母はAVの違法販売をする男と不倫
家は雨漏りでびしゃびしゃ…
彼らの出口の見えない行く末やいかに?
なんですが、全然解決するわけでもなく。
見たくない部分を過激に、且つブラックユーモアに描写されています。
ラストのシャオカンの選択に、ホッとするやら、でもそれすらも選択出来ないのかなという閉塞感が鮮烈でした。