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戦場のメリークリスマスの&yのレビュー・感想・評価

戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)
4.8
【2013/8/18:新文芸坐】揺さぶられる。大声で反戦を謳った作品ではないけど、それぞれの美学・秩序・正義を振りかざすことの無意味さ、それを超えたところにある尊さを信じることは、平和への可能性のひとつなんじゃない?という囁きにも思えたり。“Father Christmas”、北野武のラストカット、読経、教授とボウイの関係性などどれも強いけど、「私は個々の日本人を憎みたくない」というロレンスの言葉は深く残る。英題の意味に思いを馳せたい。様々逡巡を重ねた終戦記念日から数日、弔いとして観るに相応しい作品でした。(ボウイかっけええーくらいの感想しか持てなかった昔のわたし大バカ!と思ったが、収容所に突然やってきたエキセントリック青年ボウイに一波乱、て逆桐島みたい〜とか思った現在のわたしも大バカ!)
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