くぅー

ぜんぶ、フィデルのせいのくぅーのレビュー・感想・評価

ぜんぶ、フィデルのせい(2006年製作の映画)
3.9
なるほどな視点から切り取った大人風刺とでも言うべきか・・・激動の時代に、ふくれっ面ながらも真っ直ぐな視線で成長した少女に、思わず笑顔で頷いてましたね。

そう、第二次大戦後、キューバ革命にベトナム戦争に、スペイン内戦やフランコ独裁等々の激動の流れ・・・父母共に考え方を"チェンジ"したはいいが、釈然としない点はあって・・・子供のストレートな疑問に明確な答えを出せない革命家達の姿、"言わぬが花"って言葉には苦笑しちまった。

そんな中、しっかり自ら考えることを学んだ、そのいじらしい姿にはあっぱれ・・・弟との絶妙なコミュニケーションの描き方が実にいい

そして、アンナ役のニナ・ゲルヴィルの好演にも尽きる。

難しいことは抜きにして、シンプルに手を繋ぐラスト・・・見事に集約しました。
くぅー

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