GreenT

パーフェクト・ストレンジャーのGreenTのレビュー・感想・評価

2.0
ハル・ベリーが魅力的でつい観てしまいました。

ロウィーナ・プライス(ハル・ベリー)はデヴィッド・なんちゃらという男性のペンネームで記事を書いている人気ジャーナリスト。某議員がホモセクシャルで、ヴォランティアの若い男の子に手を出していたというスクープを取るが、新聞社がこの議員を支援しているという理由で発表できなくなると上司に言われ、怒って新聞社を辞めてしまう。

このオープニング、ハル・ベリーが可愛いしスタイルいいし、それになかなか演技が上手くて感心して、最後まで観る気になっちゃいました。

しかし男性ペンネームとか、「権力のある男は告発できない」ので記事を潰されたことはこれが初めてじゃない、的な?そういう背景は後々の事件に全く反映されてない(笑)。

それにスクープが、議員がホモだったって・・・。ジャーナリズムと呼ぶにはちょっとゲスですよね。

そんなロウィーナの前に、幼馴染みのグレースが現れる。彼女は広告業界の大物、ハリソン・ヒル(ブルース・ウィリス)と不倫していたのだが、あっさり捨てられたのを根に持って、スキャンダル記事を書いて欲しいと頼んで来る。

その数日後グレースの遺体が見つかり、ロウィーナは元同僚でネット・ヲタのマイルズ(ジョヴァンニ・リビシ)と共に調査するべく、ハリソン・ヒルの広告会社に派遣社員として潜入するが・・・。

ブルース・ウィリスが、派遣として入ってきたハル・ベリーを口説くって設定なのはお約束ですが、このハリソン・ヒルって男の設定が、婿養子で奥さんが怖いくせに会社の女の子に手を出してばかりいるスケベ親父って、ほんとーにそれだけのキャラ(笑)。

しかもこの人の広告会社に来る客が、ヴィクトリア・シークレットとかリーボックとか、実在の企業だなあって思ってたら、これぞProduct Placement、映画に何気に企業名・商品名を登場させる広告手法らしい。これをやった映画は、広告料だけですごい収入になる。

あと、ロウィーナの携帯がMotorola なので、それもProduct Placement らしい。でもガラケー!

ジョヴァンニ・リビシは、『プライベート・ライアン』で名演だったので期待していた人なのですが、あれ以降そんなに振るわない人ですよね。この映画では露骨にロウィーナに執着しているのに、全く相手にして貰えないヲタ的なちょっとキモいキャラを演じているのですが、ロウィーナは全く気が付いていないというか、サラっとそこは無視って感じがなんかおかしい。

そんで色々謎解きがあるわけなんですが、判明しても「だから?!」みたいなのばっかり。ショック要素はあるんだけど、それが最後昇華して行かない。

魅力的なハル・ベリーを観るためだけなら目的は果たせますが。あとはコメント欄で!
GreenT

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