このレビューはネタバレを含みます
ロバート・ルイス・スティーヴンソンの名作文学『宝島』の初トーキー映画作品。
胸ワクワクの冒険に出発だぁーーっ!
その夜、町の人々によって、ブラックヒル入り江の「ベンボウ提督亭」では女主人のホーキング未亡人の誕生日が盛大に祝われていた。息子のジム・ホーキングが焼いたケーキをみんなで食べようとテーブルについた時、嵐と共に現れたのは"船乗りビル"
ビルが部屋に運び込んだトランクの中身を狙って、黒犬、ピュー、ジョニー、ウォレスら海賊どもが「ベンボウ提督亭」に次々と現れる。
狙いは、海賊フリント船長の遺した"宝の地図"。それは70万ポンドもの財宝のありかを記した地図で"フリントの拳"とも呼ばれていた。
ビルが階段から転がり落ちて死亡した後、ビルのトランクを探ったジムは"宝の地図"を発見し、リヴジーを通してトリローニに確認してもらうことになる。
トリローニが見ると確かに、フリントの遺した宝の地図に間違いないということで、まずは宝島へGO!
《ヒスパニオーラ号》
船長スモレット
リヴジー
ジム少年
英国海軍兵士たち
そして、
コックとして雇われたロング・ジョン・シルヴァー(実は海賊の首領/1本足)を始めとする新たに調達した乗組員(実は海賊一味)
正体を隠して働いていた海賊たちは、島が見え始めた頃から悪巧みの相談をするが、その話を偶然ジムが聞いてしまう。
ロング・ジョンとの友情を育んでいたジムは、裏切られた思いで意気消沈。
島に到着するまでには、海賊一味の悪巧みをビルから聞いたスモレット船長も対抗策を講じる。
一足先に島に着いたジムは、エミュー、イグアナ、猿、そして3年前に島に置き去りにされていたベン・ガンと出会い、ベンからフリントの宝を巡る一切の話を聞く。
一方、海賊たちとの戦いが不利とみて船を捨てることにしたスモレット船長たちは、島に上陸してフリントの砦を築く。そこへジムも加わって海賊たちとの銃撃戦の末、何故か剣を使っての剣戟にチェンジ(笑)
結局、ジムの活躍で船を取り戻し、3年間で宝を見つけて移動させていたベンのおかげで宝物をどっさり積んで帰路に着く。
ロング・ジョンは捕縛して船に乗せ、他の海賊たちは島に置き去りのまま。
ロング・ジョンがボートに乗って漕ぎ出すのを見送るジムの肩には、ロング・ジョンのオウム"フリント船長(名前)"がのっている。
海賊たちのキャラ立ちが半端ない。
一本足ロング・ジョン、紳士的ダンディ・ドーソン、喧嘩早いイズレイル・ハンズ、ハンズの相棒ウィリアム・オブライアン、
チーズを丸かじりするベン・ガンとか。
ヒスパニオーラ号出港シーンが印象的。
航海の途中で、明らかに作り物のサメも出てくる(笑)イルカの群れは本物の映像だったけど。