おさかなはフィッシュ

キンスキー、我が最愛の敵のおさかなはフィッシュのレビュー・感想・評価

キンスキー、我が最愛の敵(1999年製作の映画)
3.5
『キンスキー、我が最愛の敵』は、キンスキー×ヘルツォークファン、必見の一作 キンスキーの狂いっぷりを堪能できるのはもちろん、そんな彼と対等に渡り合うヘルツォークに「こいつも実はかなりやばい奴だよね…?」とじわじわ気づき始めるのが楽しい

キンスキーの“計算する”クレバーな一面が、とても興味深かった いきなりカメラの真正面に立つのではなく、カメラの真横に立ち、端から画角に入り込み、正面に向き直る“キンスキーのひねり”(これにより映像に立体感が生まれ、俳優の存在感も際立つ)には感服だった 紛れもないプロの俳優である

『フィツカラルド』は当初、ジェイソン・ロバーズとミック・ジャガーの共同主演の予定だったというのは、話には聞いていたけれど、実際の映像を見ることができたのも、とても面白かった

比較された教会の鐘を鳴らすシーン、二人が夢に対して抱くのが希望なら、キンスキーが抱くのは異常なまでの切迫感だった まるで違うシーンになっていたし、キンスキーが主演になって、絶対によかったよ〜



鑑賞当時の感想。点数は適当。

K's cinemaの「誕生!ヘルツォーク ヴェルナー・ヘルツォーク特集2017」にて鑑賞。