ペンソー

アメリカン・ギャングスターのペンソーのレビュー・感想・評価

3.7
実話を基に、麻薬で成り上がった男の成功とその生き様を描いた作品。

主人公の生き様はカッコよく、家族を愛し、街を愛した一人の男。
麻薬の密売や殺人、様々な悪事を働いた人間なのに、憎めない。
むしろ好感すら持てるのは、家族や街に対する思いが本物だったからではないだろうか。

一方でその主人公を追い詰めていく刑事にもかなりのスポットが当てられており、並行して物語は進んでいく。
街に蔓延る安価で効果が絶大な麻薬により中毒者が急増し、正義感に満ち溢れた刑事は徹底的な麻薬捜査を断行する。

マフィアと麻薬、警察の汚職が横行していた時代に、時代を背景に成り上がった男と時代に負けなかった男の二人がとても対照的で面白かったです。
いくら時代背景としてリアルタイムであったとはいえ、ベトナム戦争が過剰なくらいにフォーカスされていた理由は納得のいくものでした。

150分を超えるだけあってとても丁寧にストーリーが進んでいった。
麻薬の元締めであるD・ワシントンの物語と、刑事として街に蔓延る麻薬を断とうと捜査するR・クロウの物語、交互に進んでいく物語はかなりの長尺でしたが、飽きることなく最後まで鑑賞することができました。


R・スコット監督作品。
D・ワシントン、R・クロウ主演。
J・ブローリン、I・エルバ、C・イジョフォー、コモン、C・グギーノ共演。
意外と有名なキャストが多くて驚いた。こんなに出演していたとは。
ペンソー

ペンソー