LEONkei

私の20世紀のLEONkeiのレビュー・感想・評価

私の20世紀(1989年製作の映画)
3.0
光の中からか影を見るか、影の中から光を見るか…。

エジソンの電球が人々に明るい生活を齎らしたのなら、ドーラの燦々と照らす陽の光の影は誘惑に微睡み、リリの月明かりが灯す影は戸惑いながら真実に愁う。

離れ離れになった双子のドーラとリリは光と影の人生を歩み、合わせ鏡に写る互いの背中を無意識に追いかける陰陽の絆。

森羅万象すべての物事には光と影が有り、どちら側から見るかによって考え方も人生も変わってくる。


ロマンティシズムな〝イルディコ・エニェディ〟も皮肉めいた女性目線の描写は、男としてはハッとさせられるシーンがいくつか有る。


世界は素晴らしくも有り、世界は残酷でも有る..★,
LEONkei

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