私の20世紀の作品情報・感想・評価

私の20世紀1989年製作の映画)

MY 20TH CENTURY

製作国:

上映時間:102分

ジャンル:

3.6

「私の20世紀」に投稿された感想・評価

2017年、久々の新作で金熊賞を受賞したイルディコ・エンエディがカメラドールを受賞した作品で、可笑しな内容に映像の叙情性、そして映画愛に好感が持てるものになっていた

冒頭から電球の白が美しく、それ以降も電気をフィーチャーした場面の多い今作は、十九世紀から始まる新たな光についての映画という側面に、双子の孤児が歩む少し可笑しな人生を寓話的に描いた物語という側面があり、双子の対照的な独白に星やチンパンジーが語りかけてくる寓意性とか面白かったし光と影の使い方も上手くて感心したのだけど、光と双子の話が平行的に進行してあまり関連付けて見られなかったのは勿体無かった

ということで良い作品ではあるが傑作と呼べるほどではない程度の作品ではあるものの、前述のようにこの作品には度々黎明期の映画の挿入があったり、上海から来た女に素晴らしき哉、人生!やバルダザールどこへ行くをオマージュしてると思しき箇所も散見され、そこかしこに映画愛が感じられるのだけど、そうしたリスペクトが詰まった作品というのはそれだけで評価が甘くなってしまうから困る
ロラン

ロランの感想・評価

3.0
冒頭の電球点灯シーンは美しいけど、傑作というほどではなく。イルディゴ・エンエディなら『シモン・マグス』の方がずっといい。『上海から来た女』オマージュな鏡の部屋(割れたりはしないが)、ラストの河のショットが忘れ難い。