土平木艮

白鯨の土平木艮のレビュー・感想・評価

白鯨(1956年製作の映画)
3.5
●古い作品を観たくなったので観てみた。


●もちろん原作は世界的名著、メルヴィルの『白鯨』。読もうとしたこともあるけど、直ぐに諦めたヤツ。


●『海洋パニックもの』っぽいのかと思って観たら…違った。多分、原作で言わんとしてるコトをキチンと踏まえて、原作に忠実に映画化してる…と思われる。


●『モービィ・ディックは悪魔だ』的なセリフが多く出てくるけど、むしろ『モービィ・ディック=大自然の象徴=神』と言える。
神と人間、自然と人間…みたいなコトを描いてる感じ。(※これ以上物語について語ると、ソレは"原作について語る"コトになるので、割愛)


●個性豊かな仲間が集まって『冒険』するのって、現代の色々な創作物に影響を与えてそう。


●グレゴリー・ペックのエイハブ船長の『狂人っぷり』も良かったと思う。


●『ゴジラ(1954)』と、ほぼ同時期の作品。特撮もかなり頑張ってる。終盤のモービィ・ディックとの闘いは、なかなかの迫力。


●序盤の牧師?神父?の説教が長いので眠くなった(物語的には、あの説教はかなり重要なはず)。『観るのやめようかな?』と本気で思ったけど、最後まで観て良かった。



●一等航海士・スターバックが『あのコーヒー屋』の名前の由来だというのは知らなかった。でも映画の中ではコーヒー飲む場面は無かった気がする…。
土平木艮

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