のりまき

主人公は僕だったののりまきのレビュー・感想・評価

主人公は僕だった(2006年製作の映画)
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くそ真面目な国税局員ハロルドは幻聴に悩まされている。自分の思考行動を解説する声。誰かが自分を主人公に小説を書いている?
声から逃れるために自分を縛っていた規則から少しずつ外れていくハロルド。憧れの女性にアプローチし、数を数えるのをやめ、夢だったギターを買う。一方助力を求めた教授が一人の作家を見つけてくれる。スランプで次回作に再起をかけているカレン。彼女の作風は変わっていて、必ず最後に主人公が死ぬのだ・・・。
パケのメンバーが本当に素晴らしい。
すっぴんで次々と死を演じてみせるエマ・トンプソン。ヘビースモーカーで、作品のことしか頭にないイカレ作家ぶりがスゴい!ダスティン・ホフマンの教授もさすがの上手さ!さじ加減がちょうどいいの!クィーン・ラティファの有能エージェントもバッチリ。彼女のこういうしっかりした包容力のある役、大好き。刺青パン屋のマギー・ギレンホール!美形じゃないのにコケティッシュで夢中にならずにいられない。
ラストは予想のうちだけど、とっても清々しい、いい気持ちになる映画。

とにかく、全然文学に興味のなかった男がバスでそれを読み耽るシーンからの結論がもう自分的にはドンピシャなので!そしてそれを演じたウィル・フェレルがとても良かったので!自分的にはきっとまた見る映画。
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