ずっと観たかった作品を配信サービス無料期間の最終日直前に観ることができました
ありがとう!こんな体験を!
大傑作です!
傑作揃いの韓国映画の中でもトップクラスに好き、歴史に残る作品です!
PC画面で観てると、集中を切らして、途中で中座することがあるんだけど、
早寝のこのオジンの私が11時過ぎまで一気に観てしまった!
というか止められないよ
この緊張感、この重厚感、
とにかく内容の深さ、巧妙さに圧倒され続けました!
1人の挫折した男の20年が逆回転で回想していきます。
電車の線路の逆回転で、そのパーツが分かれていきますが、
それらが、
まるで精密機械のように、
それぞれのチャプターで描かれるキーになる小道具や言葉、人物の行動を通して見事に融合しているのです。
しかも、それがわざとらしくではなく、
実に絶妙な位置に配置されている!
映画的に、この上もなく、最高の技術と考察を重ね合わせて作られていると思います
あのシーンのあのものが、
例えばカメラ、例えばカラオケや歌
例えば雨、例えば告白→それも、する告白とさせる告白、
例えば、「人生は美しい」という言葉の残酷さが
というように、物語の細部にわたって何層何層もに張り巡らされています!
言いたいことが次々に浮かんできて、
頭の中がまとまり切れない映画は、
同じ韓国映画の、あの「パラサイト」以来です!
そして、キム・ヨンホが人間性を失っていく中で、唯一、人間らしてかった、
よりどころだったのが、ペパーミントキャンディーなのです。
それを差し出す時に、
優しかった、
まだ人間だった彼の表情に戻ります!
涙、涙で、私たちはそれを観ていきます
この映画のさらに凄いところは、
単に彼が人間的に堕ちていくだけの話に終わらず、
それが韓国という国家の恥部、負の歴史ともつながっているところです。
韓国が国家として、踏みにじってきたものと、キム・ヨンホが失ってきたものとが
これまた精巧にリンクされているのです!
これもまた見事!、そして、奥が深い作品になっている所以です。
ラストが若かりし頃の彼、
それは20年後のファーストシーンと同じ
ここでも、鳥肌もののセリフが用意されていますが、
失ってしまったものの重みに、
私たちは打ちのめされます。
エネルギーのいる鑑賞ですが、
絶対的なオススメ作品です!^_^