あんまり研究できなさそうな博士ファウストくん、いやらしい高利貸しマウリツィウスくん、ファウストくんについぞ見初められてしまう不幸な小娘マルガレーテ、その他諸々によるドタバタ。舞台はいかにも不快指数の高そうな汚い村落。なんかずっとうるさい。
助手もホムンクルスも動物も何もかも、総じて気持ち悪いし汚い。
マウリツィウスが絶妙な味を出している。醜悪なのに、なんだかみんなに本気で嫌がられてない。銭ゲバ的ないやらしさよりもずっと、何につけてもファウストよりも軽やかなところに悪魔らしさを感じる。
最後のカタルシスはなかなか良かった。陶酔状態じゃなきゃ世の中見るに堪えないよね、なんて。
