ほ

銀河鉄道の夜のほのレビュー・感想・評価

銀河鉄道の夜(1985年製作の映画)
3.7
アニメも詩だ、心象スケッチだ。
人工言語「エスペラント」や猫のキャラクターデザインが良い味を出していた。地球上のどの国でもない世界。その世界観に細野晴臣さんの民族っぽい音楽がとてもマッチしていた。

影のようでフッと消えたり現れたりする乗客、プラットフォームだけあるステーションからは『千と千尋の神隠し』に出てきた海原電鉄を想起したけれど、宮崎さんがこの作品から影響を受けたものだそう。

自己犠牲の精神がこの作品の根元にあると思ったが、これはキリスト教や仏教に影響を受けたものなのかな。例えばこの作品を今リメイクするとして、多くの人に受け入れられる形で現代風に蘇らせることは可能なのだろうか…?
ザネリがカムパネルラの精神を受け継いで「ほんとうのさいわい」を見つけられるといいなあ
ほ