Dumbo

めがねのDumboのレビュー・感想・評価

めがね(2007年製作の映画)
5.0
私のめがね歴は長い。

とは言っても、
小学高学年で初めてめがねを買ってもらったけど、
人前でめがねをかけるのが恥ずかしくて、
授業中に黒板を見ては外し、
外では見えないままで過ごしていた。

親から高校生になるまでコンタクトはダメと言われていたので、
高校生になって念願のコンタクトにした。

だから”めがね歴”といっても、
そのほとんどは“隠れめがね歴”。

でも、隠していても、めがねは私の必需品であることに変わりはない…




『かもめ食堂』
『彼らが本気で編むときは』
と同じ監督なんですね。

この監督の作品と、とても相性が良いように思います。

…最近は、ちょっと良いなぁと思ったら、
すぐ満点付けてしまいますので、
あまり参考にしないでくださいませ。笑



看板ちっちゃ💦
お客さんいっぱい来たら困るって…笑
だから地図もわかりやすく書かない。


そしてまた、めがねがひとり…


そこは“黄昏れる”のが得意な人が集まる島。



春になるとやって来る
サクラさん(もたいまさこ)

サクラさんのメルシー体操🤸‍♀️
サクラさんのかき氷屋さん🍧

そこにいる人も、やってる事も、
いろんな事がちょっと風変わり。

だけどかき氷は、
正統派の白蜜と粒餡のかき氷。
餡から手作り!

『かもめ食堂』はおにぎりだったけど、
これを観たら無性にかき氷が食べたくなった!(真冬なのに💦)
私も最初の小林聡美と同じで
「かき氷は苦手なんで」(頭痛くなるし)、だったけど、
もたいさんの作る餡の入ったかき氷はめちゃくちゃ美味しそうだった。

かき氷の代金はお金ではなく、
みんな好き勝手な“何か”を渡して帰る…

私はかき氷のお礼に、何を渡そうかな?



“梅はその日の難逃れ”
覚えておきます。
朝に梅干し食べよう!




“ここにいる才能がある”

言われて喜んでいいんだかどうかも分からないその言葉は、
「ここにいていいんだよ」にも聞こえた。



そしてまた今年も、
めがねのあの人がやって来る…



疲れてしまった日、
本当に癒されるのはこういう映画。
特別何も起こらないけど、
そのままでいいんだよ…って
言ってもらった気がした。


なんとも言えない独特の空気感は、
かなり人を選ぶと思いますが、
私は選ばれてしまいました。笑

泣く映画ではないのに、
エンディングの大貫妙子さん(懐かしい…)の歌声を聴いてたら、心地よくて泣けてきました。

この曲のタイトルは『めがね』


ちなみに、
めがねが良いとか悪いとか
めがねにまつわる話ではないです。

ただ出てくる人全員がめがねというだけ。

あ、ラストに唯一、めがねに関係あるシーンが少しだけありますが。




コンタクトはあくまでも私の外向きの道具で、
本当の私の相棒はやっぱり“めがね”。
これからもずっと一緒だと思う。


そして不思議なもので、
めがねを替えると違う自分になれる気がする…

新しいめがねが欲しくなった。



“ただ黄昏れるだけの日々”も
人生には必要…


私の究極の癒し映画。
Dumbo

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