ひでG

めがねのひでGのレビュー・感想・評価

めがね(2007年製作の映画)
3.0
市川実日子と小林聡美が変な地図を眺めながら
「この地図分かりました?」
「ええ。」
「分かる人少ないらしんですよね。」
という会話があるが、ズバリこの映画そのものへの理解を示しているようだ。

この地図は分かりにくいからといって変えるつもりはないのと同じように、この映画も
「分かる人だけ分かればいい。」というスタンスをと通し続ける。

そーゆ点では、志?こだわり?貫き?は評価してもよいが、、、

この映画2度目なんだけど、そんなに昔に見たわけじゃないんだけど、ほとんど筋を覚えていなかった。

「かもめ食堂」の時も同じこと書いたが、それもそのはず。
筋【お話】はほとんどなかった。
「かもめ食堂」よりなかった。
ただ、なんとなく集まって、食べて、飲んで、ボーとして、また食べる、、、
劇中の言葉を借りると
全編「黄昏れる」だけの映画である。

あっていいと思う、世の中には、
「アクションだけ」「ギャグだけ」
「エロだけ」の映画が。

でも、「○○だけ映画」は、やっぱりもたれる。ダレるよな〜

例えばよく例に出す「24時間テレビ」
感動エピソードもあってもいいし、感動のキリトリを放送してもいいや、
でも、それを一日中流されたら、
「もう、やめてくれ〜!」てなるよね?
【あれの悪いところはその「感動」を押し付けてくるところ】

これも、1時間45分「黄昏れる」だけを見せられるのは、かなりダレるし、はっきり言ってつまらん。

本当に「黄昏れる」ことの素晴らしさを表すのなら、
例えば、あえて服を着た方がエロスを感じさせるように、
「黄昏れない」場面やエピソードをやんわり挿入するってのもありだったかな。

そんな点で、唯一薬師丸ひろ子のシーンは、後の対比とのコントラストが出ていてよかったけどな。

それから、アクション映画見終わって、
「あんな奴いねえよな、あんなに不死身な奴!」って思わせちゃダメみたいに、
この「黄昏れだけ映画」も、
どこか「あんな人たちいない!」つて、
僕は思っちゃった。

だって、お金も時間もたっぷりあるし、
市川実日子は、「また遅刻だ〜」で済まされちゃうし、
第一、あの土地には「晴れ」しかないし、

完全にユートピア、空想上の世界だよね。

でも、空想上だけでは、本当の「黄昏れる大切さ」は伝わらないんじゃないかな。

役者では、踊る、笑うもたいまさこさんより、
「私は結構です!」ときっぱり拒否る小林聡美の方が面白かった。
あと、加瀬亮は完全に付け足し。
R1のCMしか連想しなかったな。


またちょっと経ったら、内容忘れちゃうだろうけど、あの「メルシー体操」のメロディは、覚えてるかも。
今日、何気に口ずさんでいた🤣

あってもいいけど、、的映画かな。
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