ピッツア橋本

タワーリング・インフェルノのピッツア橋本のレビュー・感想・評価

4.5
"水陸空 全部から救出活動が始まるなんて!"

161階建の超高層タワーの完成披露パーティー中に大火災発生。最上階に取り残された数百名を避難&救出せよ!

という70年代のパニック映画。
この時点で何とダイナミックで想像力掻き立てるあらすじ、アイデアなのだろうと思う。
タイトルもこれ以上無いってくらい絶妙。

スティーブマックイーンとポールニューマンの超豪華反逆のカリスマタッグが消防士とタワーの責任者として、たくさんの人々を命がけで救出していく様がパワフルで素晴らしい。

要所要所でギミックがポセイドンアドベンチャーに似てるなあと感じたが、やはり監督はそこにインスパイアされているらしい。

高層ビル、パニックと聞くとダイハードを思い浮かべてしまうが、本作の影響力がまず先にあると考えるべき。

地獄の業火によって不条理な死が超高層タワーから次々と暗闇の地上、奈落の底に落ちていく描写が何とも苛烈。
とくにあのカップルはいたたまれない。ご冥福をお祈りします。

発火原因がお粗末そうに見えて、実はかなりリアリティある事象なんじゃないかなって思えた。
来年のオリンピックの何かしらの構造物でこんな惨事が起きたらどうしようと一瞬よぎった。

大胆かつ繊細なストーリーが魅力的な名作でした。
ピッツア橋本

ピッツア橋本