キャッスルグレンギャリ

痴人の愛のキャッスルグレンギャリのレビュー・感想・評価

痴人の愛(1934年製作の映画)
4.1
U-Nextで鑑賞。名優レスリー・ハワード主演の作品ながら、今ではベティ・デイビスが大女優の道を歩みだした作品として知られているというか、忘れられず残っている作品です。
ベティ・デイビス演じるミルドレッドは映画史上最低最悪のヒロインと言われている通りほんとに蓮っ葉なクズ。愛される男性によって生まれ変わるというのが本筋のメロドラマでしょう。しかし本作は違います。ヒロインは最初から最期まで同情の余地がないほど、どうしようのないクズ。ベティ・デイビスが見事に演じてます。それを際立てさせることができるのがレスリー・ハワードの演技力なのでしょう。

レスリー・ハワードが一時「改心」して付き合う女性を演じたケイ・ジョンソンは本作の監督ジョン・クロムウェルの夫人。二人の間に生まれた息子さんはジェームズ・クロムウェル。ジェームズと言えばジャック・バウワー(「24」)の実父フィリップ・バウワーなのでした。