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名探偵コナン 世紀末の魔術師のhitomaのレビュー・感想・評価

3.6
懐古主義と言われればそれまでだが、最近のコナン映画と比較すると遥かに質が良いと思ってしまうのは自分だけでは無いはず。歴史の裏に隠された謎を解き明かしていくストーリーは、劇場版コナンシリーズの中では、ベイカー街の亡霊や、迷宮の十字路があっていずれも評価が高いけれど、最近の作品では業火の向日葵でゴッホがテーマになったくらいで少なくなってしまったのが残念。この作品の興行収入が20億円くらいで、最新作のゼロの執行人は90億円を超えたというのが驚きでしかない。最新作はお世辞にも良い出来と言う事は出来なかったのに、1キャラクターの存在だけでこんなにも違うのかと思ってしまう。

話題の硬質ガラス製のメガネで犯人の弾丸を防ぐシーンだけれど、そのトンデモ設定よりも、ワルサーPPK/Sは全弾打ち尽くすとスライドが戻らない構造になっていて、弾丸が装填されているかどうかは外見で判別が可能で、あえてコナンが残弾が無いという話をしたのは、途中でマガジンを交換した可能性を確認する為で、一発残っているはずなのを予め知っていて、一発だけなら必ず右目を狙ってくると読んだ上でカマをかけたという裏話の方が凄いなと思ってしまった。
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