「シザーハンズ」共に並ぶティムバートン監督ダントツ最高作!
ティムバートン版の「素晴らしき哉人生」!
ここ数年のティムバートン作品にご不満の人はいませんか?
僕は不満です。なんだかんだと言ってもと一応DVDが出たら見てるし、珍しく娘と妻と「アリス」の3Dは劇場に行ったりもしました。
仕掛け?小技?ネタ?は派手なので、それなりにラストまで飽きさせませんが、
見終わった後、
「あ。そう、、、」てなりませんか?
僕はなります。毎回。
「チョコレート」の時も「スリービ〜」の時も。
そして、仕掛けの派手さにもみんなそんなに驚かないし、喜ばなくなってるんじゃないのかな。
でも、彼はやめられません。
だって、根っから好きだから。
ちょっと【かなり?】話を盛って、みんなが喜ぶ顔を見るのが好きだから。
まわりがかなり白けてても続けてしまう^^;
この映画の主役、エドワードブルームは、ティムバートン自身の投影なのかもしれません。
子供の頃から、オーバーな【ホラ話】が大好きで、そんな父親の話に嫌気が指している息子。
父が語る伝説のビックフィシュから、息子の結婚式に「またかよ、もううんざりだよ」という息子。それを全く介さずに喋り続ける父。
実に引き込まれるとてと上手い導入である。
父は病床につき、それを見舞いに来る成人した息子ウィル。
たっぷり父子には時間がある。
息子は次第に父の過去を、父の人生を紐解き始める。
父親役のアルバート・フィニーと若い頃を演じるユアン・マクレガーはあまり似てない欠点はあるものの、どちらも好演!
特にユアン・マクレガーは、そのキャラ造形も素晴らしく、人柄がにじみ出るようで素晴らしい!
ポスターにもなっている一面の花園のシーンは映画史に残るプロポーズ場面だと思う。
お母さんの若い頃を演じたアリソン・ローマンが可愛い〜!【彼女にだったら花畑ごと贈りたいよ〜】
もとい!
ティムバートンは【盛る人】
この映画の主役、エドワードブルームも【盛る人】
でも、そこにラストの珠玉の玉手箱が仕掛けてある。
監督自身の長所であり、短所である部分を見事に感動のフィナーレにつなげることができた一世一代級の作品。
爽やかな感動の涙をきっと流せます。
感動したい人はゼッタイおすすめです!