バムセ

エンター・ザ・ボイドのバムセのレビュー・感想・評価

エンター・ザ・ボイド(2009年製作の映画)
4.5
連夜のギャスパー・ノエ鑑賞。目がチカチカです。チカチカ後の無。

ド派手なオープニングクレジットが物凄くかっこ良くて期待が高まります。
薬物摂取シーンが幻想的で神々しくも不安定で擬似体験が出来ました。

絶命してからの浮遊する霊視点。どの様に撮影しているか不思議で美しかったです。
妹の情事で涙で霞むシーンとか表現が巧いです。走馬灯の様に繰り返される幼い頃の母親と妹との戯れ、両親、幼い妹との別れ、その別れに起因しているのか、母や妹に対する異常とも思える執着、見ていけないものを見せられている感じで居心地が悪く、同時に兄の切なさが伝わりました。

輪廻転生を独特な映像と音響で切り取った本作。刺激的な体験を映画館でしたかったものです。
バムセ

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