回想シーンでご飯3杯いける

イップ・マン 葉問の回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

イップ・マン 葉問(2010年製作の映画)
3.7
前作「序章」からしっかり話が繋がっていて、今作はイギリス統治下の香港が舞台。つまり前作で敵として描かれていた日本人のポジションが、今作ではイギリス人になっている。

この変化が作品のテイストにそのまま反映されていて、前作では日本人の執念深い性質がダークな雰囲気を作り出していたが、今作ではイギリス人が分かり易い"悪役"として描かれている。ラスボスのボクサーは人間離れしたパワーとスタミナの持ち主で、脳味噌も全部筋肉って感じ。結果、アクション映画としては前作よりかなり派手になっているけれど、若干大味になっている感もあり。

前作に登場した仲間やライバルを含め、流派を超えた武術家同士のライバル意識と友情が描かれている点は、まるで少年ジャンプの漫画みたいで熱い。

それから、前作同様イップマンの愛妻家ぶりが最高だ。彼の人間としての穏やかで優しい一面があってこそ、格闘シーンの醍醐味が生まれる。実際、奥さん凄く綺麗だしね!