さかい

マディソン郡の橋のさかいのネタバレレビュー・内容・結末

マディソン郡の橋(1995年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

知れば迷い知らねば迷わぬ不倫かな


「午前10時の有名なやつらしいから観てみるけど不倫の話かあ…」とか思ってたが
主人公フランチェスカの話を縦糸に、
それぞれ家庭をもち人並みに悩みを抱える息子と娘の人生、田舎に縛られた生き方と一人で自由で責任もない生き方、
また閉鎖的な社会の中で似た秘密を持つ女性同士の連帯、など色んなテーマを含んで
現代でも色褪せないなかなか深い話だった。

①「ロバート行く先々で似たような事してるんじゃないか疑惑」
②「熱情に身をゆだねロバートと行っちゃったとしてその先に幸せはあるか問題」

この2点をちゃんとフランチェスカが自ら突っ込んでた点がよかった。①はそれ訊かなかったら色ボケのバカ女だものなあ
②は自分が観客として観て考えてた以上に深い分析。先生だったらしいしかなり教養あったのかも。ナントカの詩で話が合ったくだりで、夫にない魅力や今までにないときめきや高揚を感じたのかも知れない
(格差婚。結婚しても歴然と存在しつきまとう格差。身分、収入、そして教養…
フランチェスカも『大コメ騒動』みたく学問が好きだけど境遇的に早くに結婚せざるをえなかったとかいう背景があったかもしれない…とも想像)



ここまではフランさんに擁護的な意見を述べたが気になった点
・「愛する人(息子と娘)には本当の事を伝えたい」とか遺言状ではもっともらしい事を言ってるが夫には秘密のまま
・フランさん、初期(2時間の映画の最初の30分)の段階からかなり浮ついてないか!??
さかい

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