Takaomi

ローマの休日のTakaomiのレビュー・感想・評価

ローマの休日(1953年製作の映画)
5.0
不朽の名作!
恋愛ものは、数ありふれているけれどここまでウキウキ、ドキドキするものが他にあるだろうか。

たとえ白黒映画であろうと、ここまでカラフルで美しく輝いて見えるのは、オードリーあってのものだろう。

たとえ王女であろうと、学歴や年収が人一倍あろうと、そんなことよりもその人の人間性が一番大切。

そしてこの映画は、人を愛することだけではなくて、小さな幸せも描いている。

人は自分の置かれている立場を分かっていないもので、毎日暮らしている中で、ささいな喜びや、小さな日々の幸せを忘れがちである。

アン王女には、僕らには当たり前である普通の生活を経験したことがない。

好きな時間まで寝ることや、パジャマを着ること、スクーターに乗ること、好きなときにカフェに行き、アイスを食べ、美容院に行くことなど

そんなひとつひとつの瞬間を目を丸くして、少女のように笑い喜び、噛みしめる。

新しい発見や経験をしたとき、人ってこんなに輝き、純粋になれるんだ。

僕らにとって、普通のことが誰かにとっては普通ではない。
そんな世界が今もある。

時代は便利になってきているけれど、小さな幸せを感じることを忘れてはいけない。

また、人々は時間という重りに縛られすぎている気がした。
生活や仕事をしている以上は、時間を気にしないなんて無理なんだけど、いつかそんな生活がしてみたいものだ。

とにかくローマに行きたい(笑)
Takaomi

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