これは重たい、いろんな考えが堂々巡りになるやつ。
トーマス・クレッチマン主演。
アウシュビッツで残虐な人体実験を行っていたというヨーゼフ・メンゲレと世界的戦犯を父に持つ息子ハンスの苦悩のドラマ。
メンゲレが出てくる映画いくつかあったが最近ので印象に残ってる「見知らぬ医師」ではメンゲレの南米での隠匿生活を、「顔のないヒトラーたち」ではナチスの余波をとんでもない形で受けた戦後世代の姿を描いていた。本作はもっと近い立場の対峙、父と子。
学校教育で自分の父が世界的戦犯だと学ぶ気持ちって計り知れないくらい絶望的じゃないか?
ハンス少年もまさにそれ、いじめには遭うし。
それでも知りたい父の姿。父だからなのか、それとも真実を知りたいのか。両方だろうな。
父に対面して会話するも噛み合わない。戦後教育を叩き込まれたハンスと、当時のありのままの真実を語りたい父。
南米では住民に慕われる優しい医者。出迎える父も優しい。
だけど。
スイッチってどこに潜んでるかわからないもので。本性って出ちゃうもんだね。
でもね。
やっぱりお父さんなんです。
ハンスの苦悩葛藤が伝わりすぎて辛い。
回想形式の父子のドラマ。でも最後まで見るとそこだけミステリー味あるね。
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