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肉体の門のRRRiのレビュー・感想・評価

肉体の門(1964年製作の映画)
3.3
マツコデラックスのコラム本を読んだ時に「肉体の門」と「赤線地帯」を観てみたら戦後の女の死ぬ気で生きた姿を見れると書かれていて、気になり鑑賞。

本当にこんな時代があったんだよな。と歴史の中から消されているような現実を目の当たりにした気分になった。
どうにかまともに働いて生活をしたくても身寄りのない女たちは体を商品とすることでしか稼ぐ術がない。

戦争に負けて今の自分がいるというのに米兵に縋り付く女たちは、心の奥底で何を思っていたのだろう。

もう、戦後で何もかも失った状態で大人になっていたら、体を張ることでしかご飯すらまともに食べられなかったんだよな。

その時代から女性も男性と同じように働ける環境を手に入れられるようになっていったはずが、最近はトー横などで立ちんぼが増えているとのニュースを目にする。

これだけの時が経っても、生活に苦しみ体を売る人がいる世の中ってどうなのだろう。と思いつつも、戦後と違ってホストにハマったとか簡単に稼げるからとかで体を売り物にする人も最近は多いのかな。

人の働き方を否定するわけではないけれど、一度この映画を見てこの仕事が戦後どれだけ命を賭けていたのかどうか観てほしい気持ちになった。
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