ブタブタ

地獄の謝肉祭のブタブタのレビュー・感想・評価

地獄の謝肉祭(1980年製作の映画)
3.0
『地獄の黙示録』の原題がアポカリプス・ナウなので直訳すると今が黙示録で本作『地獄の謝肉祭』の原題(伊)がアポカリプス・ドマーニで明日は黙示録。
(だから何だと😇)
共通点はベトナム戦争🇻🇳🇺🇸
地獄の戦場で飢餓から人肉を食った兵士が帰還してからも人肉食がやめられなくなる。
人喰い兵士に噛まれたノーマン大尉(『燃えよドラゴン』のジョン・サクソン!)にも人肉食嗜好が感染する。
この《食人病》は何の原因で起こるのかは劇中描写はない。
アメリカ軍はベトナム戦争で枯葉剤以外にも明らかになってないだけで様々な生物・化学兵器の実験を行っていたのでは。(フィクションの世界では100%そうなってる)
《食人病》もそんな兵士に対する何らかの実験の副作用って設定にして感染が進むと完全に不死身のゾンビ状態になるとか、もう一歩踏み込んでほしかったところ。
ジョン・サクソンが燃えドラ繋がりで?チンピラ集団相手に空手技を披露する。
冒頭のベトナム戦争シーンから本編に渡ってアクションシーンに掛かるBGMが日本の昔の二時間ドラマ、土曜ワイド劇場とか火曜サスペンス劇場みたいなので何か緩~い空気が漂ってる。
主人公であるノーマンが人喰い兵士2人と敵対して対決すべきと思うけど、何か最後までハッキリせず中途半端。
宣伝ビジュアルになってる腹がポッカリ空いた人は被害者でなく人喰い兵士(白人)なのね。
あの腹ポッカリ状態から動き出して襲ってくるとか人喰い兵士(黒人)も火炎放射器で真っ黒焦げからの完全ゾンビ化で逆襲とかして欲しかった。
今年の『ホラー秘宝祭り』で久しぶりに上映されるとの事で。
映画秘宝及びその周辺(ボンクラ映画に関する考察や評論)はスタッフによる余りに酷いセクハラ・パワハラ行為によって完全に終わってしまったのは甚だ残念かつ憤りを感じ無念なところ。
『ホラー秘宝祭り』はそんな数少ない映画秘宝が残したボンクラ映画祭なのでこれからも続いて欲しいところ。
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