HI

地獄の謝肉祭のHIのレビュー・感想・評価

地獄の謝肉祭(1980年製作の映画)
1.6
ベトナム戦争で捕虜となっていた部下のチャーリーとトミーを救出して帰国したホッパー大尉。しかし2人は飢えに耐えられず死体を食べたことで人肉嗜好に陥っていた。救出時にトミーに噛まれた大尉は、自身も肉に対する執着が生まれ困惑するが、恐ろしい事実が明らかになる。

80年代のイタリアでは、ゾンビや未開の地の部族による「人肉食いホラー」が量産されており、その頃に製作された作品。人肉嗜好がなぜか「噛まれて感染」するという投げっぱなしの無茶苦茶な設定で話が進む。人体破損を特殊メイクで大写しにしてそこそこグロい。電鋸のアップは少し気分が悪くなった。

あの『燃えよドラゴン』でブルース・リーの仲間役だったジョン・サクソンが、自身と部下の変貌に苦しむ大尉を演じる。キーパーソンのチャーリー役は本作がスクリーンデビューのG・L・ラディス(なぜかジョン・モーゲンという別名義)であり、後年の『地獄の門』『人喰族』の凄まじい死に方で一部界隈で有名になるが、本作でもなかなかすごい目に遭う。

全体としてのクオリティはB級、C級の域を出ないのだが、イタリアンスプラッター量産時代の先駆けとなった作品と言えるだろう
HI

HI