素数

Kids Return キッズ・リターンの素数のレビュー・感想・評価

Kids Return キッズ・リターン(1996年製作の映画)
4.2
北野武監督作品初鑑賞!!(多分)
めちゃくちゃ良かったです!!
というのも、暴力とかヤクザとか痛いのが苦手で、お笑いは大好きなんですけどなかなか手を出せず。
本作も蓋を開けてみたら暴力とかヤクザはでてくるものの、静かだけど内容が詰まっていてどんどん引き込まれるし、なんと言うか、たまらない儚さや切なさ、痛いけど心地よいような、泣きそうになるんだけどめちゃ良いーーってこみ上げてくる感じがありました、特にクライマックスの方。
いやー、構成の妙です。
主人公2人を中心に、様々な登場人物の各時系列での状況みたいなものが分かりやすく、でもしつこくなく自然に描かれているのもすごく良かった。

なんか、それぞれの人生がそれぞれに進んでいくのにちゃんとシンジとまーちゃんの関係性が軸にもなっていて、ちゃんと青春作品で、かなりぶっ刺さった!!!
いやビトたけーーー!!!天才。
普通に作品として好きでしたが、ビトたけがこれを作ったという点がかなり私にとっては心を震わせてくれました。(?)
彼は自らいろいろなものを経験し作り出しながら、同時にいろんな人やものを見てきたんだろうなと感じさせられます。


久石譲の音楽も最初音楽だけトトロやん!あまりにもジブリすぎるぞ久石譲!と思いながらもやっっっぱりめちゃくちゃ良い、最高でした。

人に薦められなかったらなかなか見ることはなかったかもしれない作品、見て良かったです。
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