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殺人者を消せ
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『殺人者を消せ』に投稿された感想・評価

4.2
東南アジアに漂着していた石原裕次郎が日本の社長の身代わりになり、次々命を狙われるサスペンス・コメディ。相変わらず舛田利雄監督との絶妙なコンビネーションで嬉々とセレブ男を快演している。

たしかに脚本のアイデアは良いのだが、中盤から妙にゴチャついてきて破綻スレスレなムードに陥り観ていて居心地が悪く感じた。横溝正史の現代版という見方も出来なくない。

オチは中平康『狂った果実』と同じくヨット乗り⛵️の場面と重なり殺されかけるが、上手く回避して彼女とスイスまで出かけるという無邪気なラストシーンになっておられる。(笑)

見せ場タップリな娯楽映画でなかなか楽しませてもらいました!👌
3.0
〖1960年代映画:アクション:日活〗
1964年製作で、石原裕次郎主演のアクション映画らしい⁉️

2023年2,398本目
たまたま入手したDVDで鑑賞、舛田利雄監督×池田一朗脚本×石原裕次郎主演だから外さないかなと予想したら意外と充実した内容で満足。

命を狙われる新社長の影武者となった裕次郎がバレそうになったり命の危険にさらされながらも機転と度胸で相次ぐ危機を回避するドラマは池田一朗もとい小説家隆慶一郎の代表作『影武者徳川家康』に多大な影響を与えた…のかも。そう考えると本作の裕次郎の役柄は世良田二郎三郎と被らなくもない。

そして裕次郎と敵対する幹部による会社ものになりそうな流れからまさかの幹部が次々と殺害されるミステリーになるのも嬉しい誤算でさすが井上梅次の弟子、殺害の手法もマリオ・バーヴァや横溝正史、『金田一少年の事件簿』のような凝った方法で硫酸まで使ったりと結構エグいのも◎。意外な真犯人も最後まで予想させない手法が上手いし、その動機に思わず共感。あと殺される面子が高松英郎、大坂志郎、名古屋章、小高雄二、稲野和子、永井智雄、嵯峨善兵と完璧なキャスティング。そして他にも小池朝雄、荒木一郎、高品格ととんでもないくらい濃厚な出演者が。

十朱幸代とのキス→ビンタの流れや後半の殺気に満ちたヨットでのやり取りは『狂った果実』のパロディか(ご丁寧にヨットで裕次郎が殺されそうになると空中からのヨットのショットになるカットまで)。そして裕次郎はやはり海やヨットがよく似合う。

終盤の展開は二時間ドラマではよくあるパターンとはいえあんな不安定な場所でやっていたらこっちまでハラハラさせられる。ラストの死人は案の定と言うべきか。あとアクションも電飾を使ったり、『殺人狂時代』のようなビルから落下しそうになったりと工夫されていて楽しめる。

会社内で連続殺人が発生しているのに特に経営には影響が無かったり、殺し屋高品格か強そうだったのに裕次郎の不意打ち攻撃で呆気なく退場したり(やり口がルチオ・フルチの『野獣死すべし』みたいでこれはこれでエグい)と全体的には映画黄金期らしい呑気なスター映画には変わりはないけれど見て損はないかと。

解決後をくどくどと描かずスチールでバシッと決めるラストが粋。

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